こんばんは。よかだです。
福島につきました。
「お疲れ様」と思ってくれた方はPDCA日記も読んでくれてますね。嬉しいです。
「何を言ってるんだ?」と思った方は、真っ当な感想だと思います。
福島の出張の道中、車を運転していて眠気防止のために映画を観ることがあります。
もちろん私が運転しているわけですから、ほぼ音声を聞いているだけですが、今回観た映画は私の中では非常に面白かった。
その映画が「騙し絵の牙」です。
水曜どうでしょうのサイコロの旅で大泉洋のことが面白いなと思って、ドラマや映画を観るようになり、アマプラのおすすめにあったので今回観ることにしました。
騙し絵の牙のレビューをするつもりはありません。
(※ですが多少ネタバレがあるため、原作を先に観たい!という方はそちらを先にご覧ください。)
今後の歯科業界のあり方について考えさせられる作品だったので、非常に面白いと感じました。
歯科業界だけではなく、どの業種にも言えることだと思いますが、私なりの考えを熱がある内に書いておきたいと思います。
歯科医療が二極化していく
今、歯科業界で必ずと言っていいほど毎週送られてくる書類があります。
それは「M&Aをしませんか?」という内容の書類です。
歯科業界ではM&Aを行うことで事業を拡大する動きが活発化しています。
また個人開業医もたくさんいて、コンビニの店舗数よりも多いと言われています。
歯科医院数はまだまだ増えていく一方だと思います。
ですが人口はこれから減少していきます。
当たり前の話ですが、医院数が増えているのに、人口が減るわけですから、1医院あたりの来院数も必ず減ります。
今後は巨大法人と個人開業医がしのぎを削ることになるでしょう。
映画の様な理想な状況と、歯科の過酷な現状
映画の最後の方の話になりますが、出版社はAmazonと業務提携を行い、効率化と紙媒体からの脱却 を目指します。
またヒロインである松岡茉優は、「ここでしか買えない本」を武器に個人の本屋を開業します。
どちらとも困難だが面白いことに挑戦することで、これからを生き残ろうとしています。
今の歯科業界はどうでしょうか?
ただ規模を大きくするためだけにM&Aをしている法人と、明確なゴールもビジョンも無いまま適齢期だからと開業をする個人医院。
どちらもこれからの時代の急速な変化に対応出来るわけがない。
巨大法人、個人開業医、それぞれの良さを生かす必要がある
中規模ではありますが、5つの医院を持つ法人に勤務していることで法人の良さというものが分かります。
・GoogleやInstagram、などのSNSへの広告費が大きくかけられる
・求人も集まりやすく、また医院間のスタッフ移動も可能なため、スタッフがいなくなったときのリスクが少ない
・事務局がある場合が多く、事務方が書類関係や求人、その他の雑務を担うため、分業することが可能
しかしデメリットもあります。
・人を多く雇う必要があるため、個人開業医と比べると利益率が下がる。
・理事長が管轄できる範囲には限界があるため、各部署に管理者が必要となってくる。
個人開業医の場合は、このメリットやデメリットが反転します。
よって、それぞれに求められることが変わってくるのです。
騙し絵の牙が歯科医業の行く末を示している
巨大法人であれば、M&Aを繰り返すことにより母体を大きくするだけではなく、無駄を省き、自動化出来るところは機械に変えていくことで、効率化を図る必要があります。
私はそれこそYoutuberやインスタグラマーとコラボをするべきだと思います。
投資できる資金力が個人開業医に比べて大きいのだから、認知を取るために投資するべきだと考えます。
個人開業医であれば、利益を出しやすいわけですから、スタッフへの給与を上げるための施策を考え、還元し、患者さんに対する質を高める必要があります。
また自分の医院でしか提供できない、「ここにしかないサービス」を考えるべきです。
ですが個人開業医では設備投資にも限界があるため、低コストなサービスを考える方が良いでしょう。
私だったら、例えば、インスタ映えな、歯ブラシのデコレーションサービスを行ったりしますかね。
ニーズがあるかどうかは別ですが、クリーニングしている隣で自分の歯ブラシをデコってくれたら面白くないですか?ついでにネイルも出来ればなおOK。
治療の腕で勝てるのは一握りの先生方
本当に歯科の治療が上手な先生は一握りです。
そして真面目に真摯に対応すればするほど、儲かりません。
私はそういった患者さんに真摯に対応するけども、経営はかつかつな先生を見てきました。
なぜ儲からないのか、それは保険制度に問題があるからです。
これは今に始まったことではなく、これからも大きく変わることはないでしょう。
上手な先生程、保険でも時間をしっかりと使って、高価な材料を使います。
でも入ってくるお金は保険で決まっていますから、変わりません。
保険制度はある意味、真面目な人ほど馬鹿をみます。
決してそれを否定しているわけではありませんが、そのままだとその技術を生かす医院がつぶれてしまいかねません。
医療法人も個人開業医も変化していく必要がある
これから2極化が進んだとしても、どちらが勝つかは正直分かりません。
ただ間違いなく言えることが一つあります。
変化に対応するものだけが生き残る
企業体が大きかろうが小さかろうが、何が出来るかを考えて変化していくものが生き残るんです。
それを今一度教えてくれた映画だったので、自分が感じて考えたことを忘れないようにここにアウトプットしておきました。
あくまで自分の考えです。
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